自然動物編

上山高原のいきものたち

多種多様な生きものが上山高原では暮らしています。

イヌワシ(タカ目タカ科)

羽を広げると2mにもなる大型猛禽類。 森林にすみ草原で狩りを行います。 断崖や岩棚に営巣します。ピーウとかポイヨーという鳴き声をします。近年では全国でも生息数が激減しており、絶滅の危惧が心配されています。またイヌワシは一匹だけの固体で生息している場合が多く、上山高原では2羽おり、つがいで生息している全国的にも貴重な生息状況です。日本の天然記念物。

ツキノワグマ(ネコ目クマ科)

本州、四国に分布する最大のほ乳類で、頭胴長120~145cm。草本や木本の新芽、ブナの堅果など植物を主食にし、岩穴や大木の洞で冬ごもりします。雌はこの間に出産します。

オオルリ(ヒタキ科)

低山帯や亜高山帯の渓谷、山岳地の急峻な斜面などに生息。雄の背面は紫がかった濃い青い色をしています。スギなどの枝の先端にとまっているのがよく見られます。

コゲラ(キツツキ科)

キツツキの仲間。スズメ大のこげ茶と白のまだらの鳥。背面に明るい灰褐色に白い横斑がみられます。

ヤマガラ(シジュウカラ科)

落葉広葉樹や常緑広葉樹林に生息します。スズメくらいの大きさで、赤褐色の色をしています。頭部の模様に特徴があります。

ヒダサンショウウオ(サンショウウオ科)

流水産卵性小型サンショウウオ。全長100~150mm前後。2~3月頃に谷川の源流部の石下に卵のうを産みつけます。

スジブトコモリグモ(コモリグモ科)

上山高原の草地にすむ大型のコモリグモです。オスは背中に白く太い縦すじがあり、よく目立ちます。春から夏にかけて地面を歩いています。

イワナ(サケ科)

兵庫県では日本海流入の最上流部に生息し、分布はきわめて限定されています。上山高原では、岸田川の上流に分布しています。

【写真提供】
・イヌワシほか鳥類/三谷康則
・ツキノワグマ/片山敦司((株)野生動物保護管理事務所)
ありがとうございました。