こんにちは
一日、一日春めいてきましたね
さて、エコミュージアムの一年の締めくくり・・・
3月16日にモニタリング報告会がここ、上山高原エコミュージアムで行われました。
一年間の上山高原の自然再生の報告、動植物の報告がありました。
約30名の方に足を運んでいただき、熱心に現状の様子を聞いていただきました。
司会進行は調査研究部会 会員の下雅意氏。スムーズに進行していただきました。
当法人の小畑代表理事があいさつをされ、報告される方々に感謝の言葉を述べられました。
副代表理事でもあり保全部会長の植田氏が今年度の自然再生事業計画について
保全部会の作業や放牧について報告がありました。
神戸大学名誉教授である武田氏が、上山高原のブナやススキ草原について2002年から10年間のデータを取りまとめ
発表していただきました。
上山高原のほかの植物調査(フローラ調査)を報告された 調査研究部会員の中澤氏は
7回の調査の報告をされました。
イヌワシの現状について報告された「イヌワシ研究会」三谷氏の報告では、調査日10日間のうち、イヌワシを確認できたのは1回のみ。
また、つがいを確認することはできなかったとのことです。
上山高原のチョウについて報告された ひょうご環境創造協会の栃本氏は、個体数は例年とあまり変化なく確認できたそうです。
上山高原のクモ、ノウサギの生息について調査研究部会長の山本氏が報告されました。
クモについては、8か月間内、計6回の調査が行われたと報告がありました。
上山高原産として新たに4種が加えられたそうです。
ノウサギはアンケート調査等行いましたが、数は多くないようです。
「自然再生事業の今後に向けて」 保全部会会員の吉田氏が報告されました。
今後の自然再生に向けて有効な実証実験の提案、実行の方法を発表されました。
最後に、質疑応答、意見交換の時間が設けられました。
チョウの好むオミナエシは上山高原では?植栽しては?
上山高原へ続く道路の崩落により、人間が入ることが少なくなったことでの自然への影響は?
ススキの刈取り作業が一番有効な時期は?
様々な質問がなされました。
※人間が入らなくなったことで、動植物にとってはありがたいことなのでしょうね。
最後に副代表理事の中村氏が研究に携われた方々へお礼を述べられました。
ススキ草原を維持したり、ブナ林を育てていくためには今後も、刈取り、火入れ、放牧は有効な手段であります。
続けていかなければならないのです。
2時間半にわたり、上山高原の過去10年間様子や現状を知る良いきっかけとなりました。
報告された皆様、本当にありがとうございました
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