保全活動

上山高原の現状と対策

上山高原は、大凡半世紀前は豊かなブナの森とススキ草原が広がり、多様な生態系を育んでいました。 しかし、今日では杉の人工林が多くなり、刈り取りなどの管理が行われなくなったので、ススキ草原は笹が密集した草地へと変わりつつあります。
私たちエコミュージアムの会員は、イヌワシが飛び、ヒバリが乱舞した、昔の上山高原に戻そうを合言葉に上山高原の保全活動をしています。

森林ゾーン

どんな作業をするの?

森林ゾーンでは、スギなどの人工林をブナを中心とした落葉広葉樹林に変えていきます。まずは針広交林化を図り、最終的に落葉広葉樹林へと変えていきます。

・スギを適度に伐採し、林の中を明るくします。切ったスギはさらに適当な長さに切り、段組みにまとめます(ウサギなどの隠れ家になります)
・植樹後は苗が大きくなるまで下草刈りを行います。

草原ゾーン

どんな作業をするの?

草原ゾーンでは、ササや灌木の密生地をススキ草原に変えていきます。

・密生しているササや灌木を刈り取ります。
・毎年、1~2回刈り取り作業を行います。
・ススキ草原の維持は、火入れや牛の利用などでも行っています。